【ExSpirit Partners Magazine No.0002】
「金銭報酬は集中力を高めるが視野を狭める???」
エクスピリットパートナーズ・メルマガ事務局の阿部和也です。
お待たせしました。ExSpirit Partners Magazine第2号の発行です。
今回は、「金銭報酬と非金銭報酬を使い分ける」というテーマで、今回と次号の2回連載で代表の三城がコラムを書いています。給与があまりあがらない環境で、繁忙感だけが高まっている今、非金銭報酬の重要性は高まっています。
しかし、金銭報酬も非金銭報酬も使い方を誤ると効果を生みません。このことは、社会科学的にも、心理学的にも説明できるようです。もし、ご興味があればご一読ください。
■目次
-コンサルタントコラム その2
-セミナー案内1 第3回ESPオリジナルセミナー
-セミナー案内2 ESP・ラクラス共催 人事業務改革セミナー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コンサルタントコラム その2
金銭報酬と非金銭報酬を使い分ける(1) 金銭報酬には限界があるのか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コンサルタントコラム その2
金銭報酬と非金銭報酬を使い分ける(1) 金銭報酬には限界があるのか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今から5~6年前、高コスト化する人件費構造を何とかしたいという相談を多くの経営者から受けた。その頃、企業業績や個人パフォーマンスに応じて、給与や賞与の額を変動させ、総人件費をコントロールしようと、私を含め様々
なコンサルタントが新しいタイプの賃金制度を提案してきた。当時の日本企業の労働生産性は先進国では最下位に近く、企業が国際的な競争力を向上させるためにも、日本本社の特にホワイトカラーの高コスト体質は大きな課題であっ
た。明確な評価基準を予め提示し、求める基準に対し、どのようなパフォーマンスを出したかを判定し、給与や賞与に反映させるという考え方は、多くの経営者に受け入れられた。
明確な基準とメリハリのある給与・賞与の支給は、当初の目的であった企業の人件費構造の改善には貢献した。しかし、どうもおかしい。この仕組みは、社員一人ひとりのパフォーマンス向上には、必ずしも機能しない。多くの企業
で疑問の声が上がった。どうしてだろうか???当時コンサルタント同士でも議論が起こっていた。これらを当時のマスコミは、「成果主義の弊害」と呼び、世の中に様々な波紋が生まれていった。
この「明確な基準と金銭で報いる仕組み」に限界があることは、過去の社会科学の実験ではわかっていたことだった。本コラムでは、金銭報酬の与える影響について、いくつかの話を紹介しながら、考えていきたい。
----------------
【ある社会科学の実験】
社会科学の実験に、The Candle Problemというものある。この実験では、非常に想像力を要する問題を二つのグループに与えるそして、それぞれの二つのグループには違う指示を出す。ひとつのグループには「速く解けたらお金あ げるよ」と伝え、もうひとつのグループには「平均的な回答時間を知りたいから協力してほしい」と頼む。すると、想像力を要する問題に対しては、金銭を与えなかった後者のグループの方が回答時間が早く優秀だったという結果がで た。
【ある社会科学の実験】
社会科学の実験に、The Candle Problemというものある。この実験では、非常に想像力を要する問題を二つのグループに与えるそして、それぞれの二つのグループには違う指示を出す。ひとつのグループには「速く解けたらお金あ げるよ」と伝え、もうひとつのグループには「平均的な回答時間を知りたいから協力してほしい」と頼む。すると、想像力を要する問題に対しては、金銭を与えなかった後者のグループの方が回答時間が早く優秀だったという結果がで た。
この実験には続きがある。次に先ほどの問題よりもずっとやさしい単純な問題を別の二つのグループに与える実験をした。するとどうだろうか。単純な問題に対しては、前者のグループ、つまり、金銭を与えると伝えたグループの方
が優秀だった。
このような実験を複数繰り返し、他の実験や調査も組み合わせた結果、「単純な仕事では金銭報酬はモチベーションになるが、想像力を有する複雑な仕事においては必ずしもそうはならず、逆効果になることも多い。」という結論が
導かれた。
----------------
----------------
これらの実験から、金銭報酬は作業者の視野を狭くし、問題の捉え方を小さくしてしまう効果(影響)があることがわかる。金銭だけで人をマネジメントすれば、生産ラインやルートセールスなど単純労働であれば効率があがる。
しかし、経営企画やソリューション営業など、想像力を要する仕事では、逆に視野を狭くし、発想力を弱くしてしまう。いわゆる「成果主義の弊害」の問題の本質は、この点にあるのではないだろうか。
また、次のような話を聞いたことはないだろうか。今から記述する話も金銭報酬の限界を表している。
----------------
【落書きを辞めさせる方法】
ある店では、近所の子どもたちがカベに落書きをすることに日々悩んでいた。どんなに注意しても、落書きを辞めさせることはできなかった。そこで、店主は子どもたちに次のような告知をした。
【落書きを辞めさせる方法】
ある店では、近所の子どもたちがカベに落書きをすることに日々悩んでいた。どんなに注意しても、落書きを辞めさせることはできなかった。そこで、店主は子どもたちに次のような告知をした。
「落書きをしてくれた子には、明日から1日につき100円をあげます」
それから2週間。子どもたちの落書きは終わることはなかった。100円ももらえるし、落書きもできて嬉しいので当然であった。
しかし、2週間後に店主は壁に次のような貼り紙をしてから状況は一変した。
「今日から、落書きをしてくれた子に支給する報酬額を10円にします」
すると、一部の子どもは落書きをするのを辞めてしまった。さらに、翌週、報酬額を1円にすると全ての子供たちは落書きをするのを辞めてしまった。
----------------
それから2週間。子どもたちの落書きは終わることはなかった。100円ももらえるし、落書きもできて嬉しいので当然であった。
しかし、2週間後に店主は壁に次のような貼り紙をしてから状況は一変した。
「今日から、落書きをしてくれた子に支給する報酬額を10円にします」
すると、一部の子どもは落書きをするのを辞めてしまった。さらに、翌週、報酬額を1円にすると全ての子供たちは落書きをするのを辞めてしまった。
----------------
カネの切れ目が縁の切れ目という格言(?)もある。金銭でモチベーションを保っている組織は、いざ金銭が途切れてしまうとすぐに崩壊してしまうのだ。
それでは、どうしたら良いのだろうか。社員が創造性を発揮しつつ、会社に対して貢献しようという気持ちになってもらえる仕掛けはあるのだろうか。そこで、登場してくるのが「非金銭報酬」という考え方である。企業は「金銭報酬」
だけでなく「非金銭報酬」を用いたトータルリウォード(社員に対して総合的に報いる仕組みづくり)を備えていなければならない。
今回はここまで。非金銭報酬の話は次回メルマガでご紹介したい。(つづく)
エクスピリットパートナーズ株式会社 組織人事戦略コンサルタント三城雄児
http://www.exspiritpartners.com/consultant/intro.php
http://www.exspiritpartners.com/consultant/intro.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
セミナー案内1 >>>第3回ESPオリジナルセミナー@新宿野村ビル
http://www.exspiritpartners.com/seminar/100225.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
内容: 好評につき追加開催!
「不況の今だからこそ自分たちでつくる組織と人事~人事改革のツボ」
日時: 2010年2月25日(木)14:30~16:40
場所: 新宿野村ビル32階 エクスピリットパートナーズ・セミナールーム
費用: 5000円(税込)
<詳細>
富士銀行、マングローブ、日本経営システム研究所、ベリングポイント、およびプライスウォーターハウスクーパースコンサルタント。私は複数の企業に所属してきました。そして、どの企業でも「改革」と呼ばれるプロジェクトが存 在し、また、私自身もコンサルタントとして、約50社のクライアントと様々な人事改革に携わってきました。これら約10年間の経験から確信的に言えることは、「改革にかけたコストと獲得した成果は比例しない」「社内の人間の意識改革の度合いが成否を分かつ」ということです。そこで、私は外部コストを少 なくしつつ、社内の人間の手で改革を成し遂げるというプロジェクト推進の方法を確立してきました。 本セミナーでは、不況期だからこそ効果的で実効性のある、自らの手で行う人事制度改革のポイントをご紹介します。
本セミナー詳細のご案内及びお申込みはこちらから
http://www.exspiritpartners.com/seminar/100225.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
セミナー案内2 >>>ESP・ラクラス共催 人事業務改革セミナー@渋谷
http://www.exspiritpartners.com/seminar/100310.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
内容: 魅力的な人事部員キャリアのつくり方
~経営と現場から感謝される人事部門への変革~
日時: 2010年3月10日(木)14:00~16:40
場所: 東京中小企業投資育成・セミナールーム JR渋谷駅新南口出口徒歩1分
費用: 無料
<詳細>
グローバル人材育成への再挑戦、管理職の意識変革、若手社員の働きがいの向上など、人事部員が新たに対応したいテーマは多数存在します。しかし、人事部員は、その想いとは裏腹に日常的な雑務に追われ、対処療法に明け暮れる日 々を過ごしています。「日常業務もあるのに経営からの突発的な要望に答えるのは至難の業だ」、「現場からの要望を一つひとつ対処するだけで一日が終わる」等、悩みが尽きません。 本来、人事という仕事は魅力的で、モチベーシ ョンのあがりやすい仕事のはずです。優秀な人事部員が雑務に追われてしまうのは企業にとって大きな損失です。人事部員が参謀として企業経営に貢献し、支援者として現場から感謝される仕事をする。本当に担うべき職務に、人事部 員が没頭できる環境づくりが重要です。そこで、人事戦略に強いESP社と人事インフラの強力なツールを持つラクラス社が共同し、戦略とインフラの両面から、「魅力的な人事部員づくり」をコンセプトした、本セミナーを企画しま した。
本セミナー詳細のご案内及びお申込みはこちらから
http://www.exspiritpartners.com/seminar/100310.php
セミナー案内1 >>>第3回ESPオリジナルセミナー@新宿野村ビル
http://www.exspiritpartners.com/seminar/100225.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
内容: 好評につき追加開催!
「不況の今だからこそ自分たちでつくる組織と人事~人事改革のツボ」
日時: 2010年2月25日(木)14:30~16:40
場所: 新宿野村ビル32階 エクスピリットパートナーズ・セミナールーム
費用: 5000円(税込)
<詳細>
富士銀行、マングローブ、日本経営システム研究所、ベリングポイント、およびプライスウォーターハウスクーパースコンサルタント。私は複数の企業に所属してきました。そして、どの企業でも「改革」と呼ばれるプロジェクトが存 在し、また、私自身もコンサルタントとして、約50社のクライアントと様々な人事改革に携わってきました。これら約10年間の経験から確信的に言えることは、「改革にかけたコストと獲得した成果は比例しない」「社内の人間の意識改革の度合いが成否を分かつ」ということです。そこで、私は外部コストを少 なくしつつ、社内の人間の手で改革を成し遂げるというプロジェクト推進の方法を確立してきました。 本セミナーでは、不況期だからこそ効果的で実効性のある、自らの手で行う人事制度改革のポイントをご紹介します。
本セミナー詳細のご案内及びお申込みはこちらから
http://www.exspiritpartners.com/seminar/100225.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
セミナー案内2 >>>ESP・ラクラス共催 人事業務改革セミナー@渋谷
http://www.exspiritpartners.com/seminar/100310.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
内容: 魅力的な人事部員キャリアのつくり方
~経営と現場から感謝される人事部門への変革~
日時: 2010年3月10日(木)14:00~16:40
場所: 東京中小企業投資育成・セミナールーム JR渋谷駅新南口出口徒歩1分
費用: 無料
<詳細>
グローバル人材育成への再挑戦、管理職の意識変革、若手社員の働きがいの向上など、人事部員が新たに対応したいテーマは多数存在します。しかし、人事部員は、その想いとは裏腹に日常的な雑務に追われ、対処療法に明け暮れる日 々を過ごしています。「日常業務もあるのに経営からの突発的な要望に答えるのは至難の業だ」、「現場からの要望を一つひとつ対処するだけで一日が終わる」等、悩みが尽きません。 本来、人事という仕事は魅力的で、モチベーシ ョンのあがりやすい仕事のはずです。優秀な人事部員が雑務に追われてしまうのは企業にとって大きな損失です。人事部員が参謀として企業経営に貢献し、支援者として現場から感謝される仕事をする。本当に担うべき職務に、人事部 員が没頭できる環境づくりが重要です。そこで、人事戦略に強いESP社と人事インフラの強力なツールを持つラクラス社が共同し、戦略とインフラの両面から、「魅力的な人事部員づくり」をコンセプトした、本セミナーを企画しま した。
本セミナー詳細のご案内及びお申込みはこちらから
http://www.exspiritpartners.com/seminar/100310.php
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記 >無事に第2号の発行です。お待たせしました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
さて、第2号はいかがでしたでしょうか?第1号の反響を踏まえて、第2号でも同様に、コンサルタントコラムを中心とした構成としました。今後は、別の 企画も打ち出しながら、新しいタイプのメールマガジンを目指していきたいと思っています。皆さまからのご意見、ご要望を受け付けております。是非とも 助言をいただければと思っております。来月号も1カ月後の配信を予定しております。徐々に配信頻度は増やしていく予定です。次号もよろしくお願いいた します。
編集後記 >無事に第2号の発行です。お待たせしました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
さて、第2号はいかがでしたでしょうか?第1号の反響を踏まえて、第2号でも同様に、コンサルタントコラムを中心とした構成としました。今後は、別の 企画も打ち出しながら、新しいタイプのメールマガジンを目指していきたいと思っています。皆さまからのご意見、ご要望を受け付けております。是非とも 助言をいただければと思っております。来月号も1カ月後の配信を予定しております。徐々に配信頻度は増やしていく予定です。次号もよろしくお願いいた します。
(阿部)
















